どんな事でも、どんな形であっても、〝続ける″ということはその人の自信や魅力に繋がる大切なキーワードだと思います。

生徒さんには少しでも長く、できることなら一生ヴァイオリンを好きで続けてもらいたいと心から願っております。

音と心、心と心をつなぐ音楽教室でありたい。そんな思いでヴァイオリンレッスンをしています。

10年ほど前、長野県の蓼科でコンサートに出させていただいた時のこと。たまたま名古屋からご旅行でいらしてコンサートを聴いてくださったある女性が「レッスンしてくれませんか？」と、まだ学生だった私にレッスンの依頼をして下さいました。私にとって初めての生徒さんなのですが、10年経った今でもヴァイオリンを続けていらっしゃいます。

その方にとってヴァイオリンは刺激的でもあり、ときには心の支えになっているそうです。また、細々とでも続けることできちんと上達し、達成感を得られるのが嬉しい。とおっしゃいます。

プロを目指す方だけでなく、お仕事や学業をされながら、楽しくヴァイオリンを続けてくれている生徒さんをみるととても嬉しいです。

そして何より、ヴァイオリンを通してこのように長く続いているご縁をとても有り難く思うと同時に、これこそが私の理想とする形だ！と気づき、“一生通えるヴァイオリン教室”をコンセプトとすることにしました。

皆さんお一人お一人の人生をより楽しく、豊かにするためのお手伝いができたなら、こんなに嬉しいことはありません。 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　波馬朝光